南海電鉄の南海本線の羽衣駅では線路を高架にする工事が行われています。
2021年5月22日に上り線の高架ホームが完成し、同日に使用開始されました。隣の高石駅も同様に高架化しました。
これにより、羽衣駅の南海本線(以下: 本線)のホームが全て高架になりました。
分岐する高師浜線の羽衣駅のホームを高架にするため、同日から高師浜線は3年間運休となり、代行バスの運行が始まりました。
2021年6月に撮影した羽衣駅の様子を紹介します。
羽衣駅の本線ホーム

高架工事が完了した羽衣駅の本線ホームです。
写真の手前が下りホーム、奥が2021年5月に完成した上りホームです。

上りホームに停車する南海3000系3513F+3515Fです。8両編成でも後ろが切れることなく撮影できました。

ホームに設置された駅名標です。他の駅と同様の南海電鉄の標準デザインです。

上りホームの隣には、これから高師浜線の線路を建設する場所が準備されていました。
ここが今後、高師浜線の乗り場となります。
まだ使用開始されていないため、写真の奥のように、ホームに緑色の仮の柵が設置されています。
上下両方のホームに最新型のディスプレイ式の発車標が設置されています。
上りホームの難波側は、ホームが狭くなってる箇所があり、なぜか仕切り板で囲まれたスペースがありました。
よく見ると、高架工事用の仮駅舎がホーム側にはみ出しているのが分かります。
いずれ仮駅舎は解体され、このスペースは無くなると思われます。
高師浜線代行バスの案内
ホームから階段を降りて改札口に向かうと、高師浜線の代行バス乗り場を示す案内がありました。
期間限定とはいえしっかりと作られた案内板です
改札を出て右側に、代行バス乗り場へ続く通路があります。
その通路は和歌山市側に続いており、その先には代行バスの乗り換え改札がありました。
さらに先にすすむとバス乗り場があるはずです。
代行バスでは、切符の場合は、写真の中央の精算機で切符を購入し、改札機を通して前払いにする方式のようです。
役目を終えた上り仮線と仮ホーム
羽衣駅の上り線の高架が完成したため、これまで使われていた上り仮線と仮ホームの使用が終了しました。
改札を出て左側の出口に向かうと、使用が終了した仮駅舎の改札口がありました。
仮ホームに向かう階段が閉鎖され、残ったのは写真の右の自動販売機だけでした。
羽衣駅前の踏切は遮断機や信号機が撤去されたものの、仮線の線路はこの時点ではそのまま残っていました。
仮ホームも同様で、駅名標以外そのままでした。
羽衣-浜寺公園 間で車内から和歌山市側を見ると、仮線から高架橋へ線路を繋ぎ替えた痕跡がまだはっきり分かりました。
今後、上り仮線と仮ホームは完全に撤去されるものと思われます。
JR東羽衣駅
あまり関係ないですが、南海電鉄の羽衣駅の東側には、JR羽衣線の東羽衣駅があります。
ここから1駅先のJR阪和線の鳳駅まで続いています。
以上、本線の高架工事が完了した直後の羽衣駅の様子でした。