マイクロソフトは Internet Explorer (IE) を非推奨とし、2022 年にそのサポート終了を発表しました。
そのため、一部のウェブサイト(Twitter など)では IE を拒否するようになっています。
IE を拒否しているサイトに IE でアクセスすると、「このブラウザはサポートされていません」などと表示されます。
そこで、出来るだけ簡単に IE を拒否する方法を考えましたので解説します。
1. IE 拒否用のページを作成する
まずは IE はサポートされていないという趣旨の説明ページを作成し、サイト上に公開します。
以下の HTML はその例です。文言は咄嗟に思いついたものなので適宜変えて下さい。
<p>あなたが使用しているブラウザ「<b>Internet Explorer</b>」は当サイトではサポートされていません。</p>
<p>他のブラウザを利用するようにお願いします。</p>
<p>以下のブラウザを推奨します。</p>
<ul>
<li><a href="https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/" target="blank">Chrome</a></li>
<li><a href="https://www.microsoft.com/ja-jp/edge" target="blank">Edge</a></li>
<li><a href="https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/" target="blank">Firefox</a></li>
<li><a href="https://www.opera.com/ja/computer/thanks?ni=stable&os=windows" target="blank">Opera</a></li>
</ul>
2. IE のみ IE 拒否ページに飛ばす
次に、IE を拒否したいサイトの全ページに以下の HTML/Javascript を適用します。
なお、青字の部分は、「1.」で作成した IE 拒否用ページの URL に変えて下さい。
<!--[if IE]>
<script>
location.href = 'IE 拒否用ページの URL';
</script>
<![endif]-->
<script>
if(document.uniqueID){
location.href = 'IE 拒否用ページの URL';
}
</script>
上のコードにより IE でアクセスした時だけ IE 拒否用のページに自動リダイレクトされます。
これで IE 拒否サイトの完成です。
IE 拒否サイトを作ってみましたのでこちらに公開しておきます。
Internet Explorer を拒否するページIE 拒否サイトの仕組み
上のコードにある「uniqueID」とは IE 独自のプロパティであり、IE ならば 「ms_id + 数字」、それ以外のブラウザでは「undefined」が返ります。
「<!--[if IE]>~<![endif]-->」は条件付きコメントであり、uniqueID を認識できない古いバージョンの IE のためのものです。
古いバージョンの IE を考慮しないなら、条件付きコメントの部分を全て消しても OK です。
これらを利用して IE をかどうか判定しています。
IE と判定されると、「location.href」が実行され、IE拒否用ページにリダイレクトされるわけです。