南海電鉄では 2022 年 6 月に係員付きの電車の自動運転の導入計画を既に発表しています。
それに続き、2022 年 8 月には和歌山港線で自動運転の走行試験の開始、そして 2025 年 3 月には 2027 年から高師浜線で自動運転を行う予定が発表されました。
『係員付き自動運転(GoA2.5)実現』に向けて 自動運転走行試験を2023年8月頃から開始します|南海電鉄南海 8718F が和歌山市駅の検車区へ移動 (2023.7.18)
南海 8300 系 8718 F (2 両) が 2023 年 7 月頃に定期運用から外され、2023.7.18 に和歌山市駅の検車区に移動しました。

窓のブラインドが全て下ろされ、先頭の客用ドアの前に仕切り板が立てられています。
写真に映っていませんが、客室に何か色々物が置かれているのも見えました。
自動運転試験の公表資料に載っている写真も 8718F です (上記リンク参照)。
これらの事柄を合わせると、8718F で自動運転試験をするとみて間違いないでしょう!
和歌山市駅の検車区に支線用のワンマン車両以外が 2 両単独で置かれるだけでも充分珍しいです。
8718F が和歌山港駅へ
早速、8 月の初めに 8718F が 2 両単独で和歌山港駅に入線しました。
この走行は自動運転ではなく、自動運転の準備のためだと思われます (下記リンク参照)。
「回送」表示を出す 8718F
この日は和歌山市駅で「回送」表示を出していました。
これ自体普段見られないものなので、軽く編成写真を撮りました。
羽倉崎車庫へ (2023.8.8)
2023.8.8 に 8718F は和歌山市駅から羽倉崎車庫へ移動しました。
再び和歌山市駅へ (2023.8.21)
暫くして、2023.8.21 に再び和歌山市駅に来ました。
「試運転」表示を出す 8718F
「回送」表示でも充分珍しいのですが、それ以上のものを見ることができました。
和歌山市駅の検車区で 8 月の複数日にわたり 8718F が「試運転」の表示を出していました。
うおーーっ試運転きたー!!!!
これは貴重な機会なので写真を撮りまくりました。
ただ、実際に試運転をしていたのかどうか分かりませんが。
なので、ここから過剰なほど試運転の写真が続きますがお付き合い下さい。


「試運転」の LED 表示も撮りました。
ここで試運転表示を出すのは相当珍しいにも関わらず、2人くらいが気づいてスマホで写真を撮って去るのみでした。
自動運転試験の開始の公式発表 (2023.9.6)
2023.9.6、南海電鉄よる続報があり、2023.8.29 夜から自動運転試験の開始が発表されました。
私も撮影した 8718F の「試運転」表示の写真も掲載されています。
よって、試運転表示も含め、これまでの 8718F の動きは自動運転試験の準備だったことが明らかになりました。
【お知らせ】自動運転走行試験を8月29日(火)から開始しました|南海電鉄自動運転試験の様子
自動運転試験はどうやら自動運転試験は 14 時頃に行われているそうです。
8718F が「試運転」の表示を出して和歌山港線を走行しているのが確認できます。
2027 年から高師浜線で自動運転開始の公式発表 (2025.3.26)
2025.3.26、南海電鉄は 2027 年から高師浜線で自動運転を開始すると発表しました。
新交通システムのような全自動運転ではなく、運転士でない係員が常に乗り、緊急時に列車の停止などの対応を行うようです。
自動運転を行う車両はまだ発表されていませんが、2000 系でしょうか、それか 8300 系でしょうか...?
2027年度に高師浜線においてGOA2.5自動運転を開始|南海電鉄その後の自動運転試験車両の動き
その後の 8718F の動きの詳細は追跡していません。
これまでと同じく和歌山港線で自動運転試験が行われ、羽倉崎車庫や住ノ江検車区に移動することもあったと推測します。
和歌山市の工業地帯と紀ノ川を背景に試運転の鉄道風景写真を撮れるという貴重な機会にも恵まれました。
試運転表示の部分が小さく見づらいですが、拡大すると映っているのが分かると思います。
自動運転試験は終了か (2025.8.1)
2025.8.1、自動運転試験の準備を目撃してから約 2 年ほど経った頃、8718F に今までと違う動きがありました。
なんと、8718F があっさり南海本線の定期運用に戻っていました。
その後も定期運用から外れていないことから、自動運転試験が終わったと思われます。
今後も続く南海高野線の試運転と違い、和歌山市駅で試運転が見られるのは貴重な機会でした。
それにも関わらず撮り鉄からの注目度はあまり高くない感じがしました。