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南海電鉄の全車両形式の組成ルールまとめ (2020年)

南海 組成

南海電鉄は車両の種類が多く、そのうえ車両の組成も複雑です

ここでは通常運用で組まれる組成について解説します。

内容は2020年現在のものです。今後変化する可能性があります。

一般的な組成ルール

南海の車両の固定編成単位は6、4、2両で、編成同士の併結も日常的に行われ、その組成は短期間で変化することが多いです。

関東大手の10両や12両のような長い固定編成はありません。

一方で、固定編成の中間車の抜き取りや追加による組換えは滅多に行われません。

併結する場合も含めて8、6、4、2両編成のどれかで運用されます。

併結順

併結する順番にも一定のルールがあり、基本的には長い方の固定編成を難波側に併結します。

例えば、4両+2両の組成ならば、4両の方が難波側になります。

ただし例外があるので後述します。

また、ここで説明する組成ルールに反する組成(いわゆる逆組成など)が稀に現れることがあります。

車両形式別の解説

ここから車両形式別に詳しく解説していきます。

下の目次のリンクをクリックするとその項目へジャンプします。

組成表記はこっち(←)を難波方面とします。

目次

2000系、2200系、2230系、2300系

南海2000系
2000系

南海2000系は4、2両の固定編成があり、同形式同士、あるいは観光列車「天空」の2200系と併結します。

一般ルールと違い、短い方の編成を難波側に併結します。

8、6、4両で運用されます。

また、臨時運用で2300系と併結することがあります。

南海2200系
2200系

南海2200系は全て2両固定編成で、「天空」以外はワンマン車です。2両単独で支線運用に入ります。

南海 天空
観光列車「天空」(2208F)

2200系の1編成(2208F)は観光列車「天空」となっており、自由席車として2000系2両あるいは2300系2両と併結します。

南海2230系
2230系

南海2230系は全て2両固定編成のワンマン車です。2両単独で支線の運用に入ります。

南海2300系
2300系

南海2300系は全て2両固定編成であり、同形式同士、あるいは「天空」の2200系と併結します。

2両単独あるいは4両で運用されます。

臨時運用で2000系と併結することがあります。

2000系、2200系、2230系、2300系は以下の組成になります。

8両編成

  • 2000系4両+2000系4両...あまり組まれない
  • 2000系2両+2000系2両+2000系4両
  • 2000系2両+2000系2両+2000系2両+2000系2両

6両編成

  • 2000系2両+2000系4両
  • 2000系2両+2000系2両+2000系2両

4両編成

  • 2000系4両(単独)
  • 2000系2両+2000系2両
  • 2000系2両+天空(2208F)2両...天空運用時
  • 2300系2両+2300系2両...あまり組まれない
  • 2300系2両+天空(2208F)2両...天空運用時, あまり組まれない

2両編成

  • 2200系ワンマン車2両(単独)
  • 2230系2両(単独)
  • 2300系2両(単独)

3000系

南海3000系

6、4両固定編成が存在します。6両が1本、4両が2本あり同形式同士のみ併結します。4両単独運用はありません。

8両編成

  • 4両+4両...3513F+3515Fの組み合わせのみ

6両編成

6両単独で運用され併結しません。

6000系・6200系・6300系

南海6000系
6000系
南海6200系
6200系
南海6300系
6300系

6000系は4、2両、6200系は6、4両、6300系は4、2両の固定編成があります。

3種類が互いに併結し、8、6、4両編成で運用されます。

一般ルールに従う全ての組み合わせがあり得ます。

ただし、2両編成の3つ以上の併結、3形式が1編成に含まれる併結、6000系の固定編成の単独運用は通常ありません。

10000系、7100系

南海10000系
10000系

南海10000系は特急サザン指定席車で、全て4両固定編成です。自由席車として7100系4両分を併結します。

10000系単独運用や10000系同士の併結は通常ありません。

南海7100系
7100系

南海7100系は2、4両固定編成があります。

2両単独、4両、6両、8両を組成します。7100系同士、あるいは特急サザン指定席車の10000系と併結しサザン自由席車としても運用されます。

2両編成を3つ以上併結する組成は通常ありません。

めでたいでんしゃ 南海7100系 ワンマン車両
観光列車「めでたいでんしゃ」(7100系ワンマン車両)

7100系2両編成の一部はめでたいでんしゃを含む支線用のワンマン車両で、通常は2両単独で運用されます。

ワンマン車以外の7100系が2両単独で運用されることはありません。

10000系と7100系の組成は以下になります。

8両編成

  • 7100系4両+7100系4両
  • 7100系4両+7100系2両+7100系2両
  • 7100系4両+10000系4両...特急サザン運用時
  • 7100系2両+7100系2両+10000系4両...特急サザン運用時

6両編成

  • 7100系4両+7100系2両

4両編成

  • 7100系4両(単独)
  • 7100系2両+7100系2両

2両編成

  • 7100系ワンマン車両2両(単独)

12000系(サザンプレミアム)、1000系、8000系、8300系、9000系

南海12000系サザンプレミアム
12000系(サザンプレミアム)

南海12000系は特急サザンの指定席車であり、サザンプレミアムという名称が付けられています。全て4両固定編成です。特急サザン自由席車として8000系8300系9000系を併結します。

4両単独で泉北ライナー運用に入る場合があります。

南海1000系
1000系

1000系は、6、4、2両の3種類の固定編成があります。4両固定は1本のみです。同形式同士や高野線の8300系と併結します。

南海本線で1000系と8000系、1000系と8300系の併結は確認できなくなったので除外します。

南海8000系
8000系

南海8000系は全て4両固定編成で同形式同士や、12000系8300系と併結します。

南海8300系
8300系

8300系は4、2両の固定編成があります。

南海9000系
9000系

南海9000系は4、6両固定編成があり、同形式同士や12000系と併結します。

12000系、1000系、8000系、8300系、9000系の組成は以下になります。

8両編成

  • 1000系6両+1000系2両...あまり組まれない。
  • 1000系4両+8300系4両...高野線のみ
  • 8000系4両+8000系4両
  • 8000系4両+12000系4両...サザン運用時のみ
  • 8300系4両+8300系4両
  • 8300系4両+8300系2両+8300系2両
  • 8300系4両+1000系4両...高野線のみ
  • 8300系4両+12000系4両...サザン運用時のみ, 2020年12月に初組成, 頻度不明
  • 9000系4両+9000系4両
  • 9000系4両+12000系4両...サザン運用時のみ

6両編成

  • 1000系6両(単独)
  • 1000系4両+1000系2両...高野線のみ
  • 1000系2両+1000系2両+1000系2両
  • 8000系4両+8300系2両...あまり組まれないが組成を確認。
  • 8300系4両+8300系2両
  • 9000系6両(単独)

4両編成

  • 12000系4両(単独)...泉北ライナー運用時
  • 1000系4両(単独)...高野線のみ
  • 1000系2両+1000系2両
  • 8000系4両(単独)
  • 8300系4両(単独)
  • 8300系2両+8300系2両
  • 9000系4両(単独)

11000系、30000系、31000系

南海11000系
11000系※1
南海30000系
30000系
南海31000系
31000系※1

南海11000系、30000系、31000系は全て4両固定編成で、互いに併結します。11000系は主に泉北ライナー、30000系と31000系は特急こうや、りんかんの運用に入ります。また、11000系は時々りんかんの運用に入ります。

11000系、30000系、31000系の組成は以下になります。

8両編成

11000系、30000系、31000系の4両+4両の全ての組み合わせがあり得ます。

11000系の併結はりんかん運用時のみなので頻度は低いです。

4両編成

  • 11000系4両(単独)
  • 30000系4両(単独)
  • 31000系4両(単独)

50000系(ラピート)

南海50000系ラピート

南海50000系は全て6両固定編成であり、6両単独で特急ラピートの運用に入ります。併結はありません。

以上です。

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※1: 撮影者...かぁくん、ライセンス...CC0

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