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南海電鉄の路線① 汐見橋線 ~都会のローカル線~

汐見橋線 路線図
汐見橋線とその周辺の路線図

南海汐見橋しおみばし大阪市内という大都会にありながら、ローカル線のような雰囲気が強いため「都会のローカル線」と呼ばれています。

「汐見橋線」という名称は通称であり名目上は「高野線」の一部です。

汐見橋線の概要

距離
4.6km
区間
汐見橋-岸里玉出
駅数
6
車両
2200系, 2230系
両数
2

岸里玉出駅

岸里玉出駅 南海本線ホーム

まずは南海本線との接続駅となる岸里玉出駅からです。

この駅は優等運用の列車が全て通過します。

上の写真は岸里玉出駅の南海本線のホームです。

奥に見えるホームが汐見橋線のホームです。

南海2230系

汐見橋線のホームに到着した2230系です。

汐見橋線は基本的に30分に1本の列車ダイヤです。

南海本線、高野線(主要区間)、汐見橋線のホームはどれも場所が異なるので、乗り換えには階段を降りて移動する必要があります。

岸里玉出から汐見橋へ

単線から複線に変わるポイント(岸里玉出-西天下茶屋 間)
ブレていてすみません

岸里玉出-西天下茶屋 間では大阪メトロ四つ橋線が(見えないが)真下の地下で交差します。

岸里玉出駅付近は単線で他は複線です。

しかし、列車のすれ違いは通常ありません。

なのに複線になっているのは訳があります。

南海高野線は開業時は南海本線と別会社で、かつては汐見橋-岸里玉出-極楽橋 間は線路が直接繋がっていました。

つまり、岸里玉出駅で南海本線と高野線が交差していたのです。

高野線の列車が難波駅に乗り入れるようになり、最終的に高野線が岸里玉出駅で分離されて今に至ります。

今は無駄に広くなってしまった複線の線路に古い架線柱がたくさん並んでいます。

架線柱のプレートを見ると「大.○○」などと書かれています。

これは大正○○年設置の意味...

芦原町駅

芦原町駅

芦原町駅から数百mほど歩くと JR 大阪環状線の芦原橋駅があります。

新今宮駅と異なり、JR 線への乗り換え案内はありません。

南海2230系 281系特急はるか
南海2230系と281系 特急はるか の交差

芦原町-汐見橋間 では汐見橋線が JR 大阪環状線の高架下を通ります。

汐見橋駅から岸里玉出方面を見る

汐見橋駅

ホーム

汐見橋駅

汐見橋駅のホームの屋根の柱には古レールが使われています。

駅舎

汐見橋駅の改札を出ますと、上に大きな絵が展示されています。

ここには、かつて古い観光案内図が掲示されていましたが、破れてボロボロになり、最後に廃棄されてしまいました。

しかし、2021年5月に観光案内図を現代に合わせてアレンジし復活しました

観光案内図の復活と同時に、駅のトイレも改修されました。

トイレに展示されているのは...なんとダイヤグラムです。

いつ頃のダイヤか分かりませんが、南海高野線のもののようですね。

汐見橋駅 駅舎

汐見橋駅の駅舎の外観です。2020年に真っ白だった外壁に絵が描かれました

隣には阪神電車の桜川駅があり、近くに大阪メトロ千日前線の桜川駅もあります。

ですが、こちらも乗り換え案内はされていません。

汐見橋線が廃止されるかもという噂が少しありますが、駅舎の改修が行われていることから、まだ廃止にならないと思います。

おまけ: 阪神電車 桜川駅

ついでに阪神 桜川駅でも紹介します。

入口から階段を降りますと、すぐに改札が見えてきます。

ホームには吹き抜けがあり、下を走る電車が見えるようになっています。

阪神電車は近鉄と相互直通運転を行っているため、近鉄車も多くやって来ます。

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