
南海空港線は関西空港へのアクセスを確保するために建設された路線で、りんくうタウン-関西空港 間では JR 西日本と線路を共用します。
空港線の概要
- 距離
- 8.8km
- 区間
- 泉佐野-関西空港
- 駅数
- 3
- 車両
- 1000系, 2000系, 3000系, 7100系, 8000系, 8300系, 9000系, 50000系(ラピート)
- 両数
- 4, 6, 8
泉佐野駅
泉佐野駅は南海本線と空港線の分岐点となっている駅です。
南海 泉佐野駅の駅前ではホテルの建設工事が進められており、駅の建物が隠れて見えません (2021年9月時点) 。
泉佐野駅を出ると、中央の2線が南海本線で、両端の2線が空港線となり、空港線が南海本線と分かれます。
そして、空港線の上下線の高架橋が合流してりんくうタウン駅に到着します。
りんくうタウン駅
りんくうタウン駅には南海電鉄とJR関西空港線の両方が乗り入れます。
中央の2線がJRの線路で、両端の2線が南海の線路です。
ホームと改札を両者で共用している南海唯一の共同使用駅です。
ただし、相互直通運転ではないので、乗り換え時には一度改札を出るか、ICカードの場合は改札内の乗り換え処理機にタッチする必要があります。
駅名標は表裏で仕様が異なっており、南海の線路側が南海仕様、JR側がJR仕様となっています。
発車標は南海がLCD式、JRがLED式と別々になっています
りんくうタウン駅の建物は高速道路の出入口に囲まれています。
駅の建物に一応駅名が書かれていますが、あまり目立たない感じですね。
関西空港連絡橋は線路共用区間
りんくうタウン駅を出ると、南海空港線とJR関西空港線の線路が合流します。
ここから関西空港駅まで線路共用区間となります。
南海とJR西日本は大阪の中心部と和歌山の中心部だけでなく、関西空港でもライバル関係にあります。
それでも、改札共用、ホーム共用、線路共用など協調する面があるのです。
関西空港連絡橋に入ります。線路の上は高速道路になっています。
関西空港の空港島まで大阪湾の海の上を通ります。
空港島内を少し走行すると終点の関西空港駅に到着します。
関西空港駅
関西空港駅はりんくうタウン駅と異なり、南海空港線とJR関西空港線で改札、ホーム、線路が分離されています。
この駅は緊急時に備えて JR の車両が南海のホーム、南海の車両が JR のホームに入線できるように設計されています。
南海とJRのホームが隣接しているので両者の並びが見られます。
ホーム上にある電話ボックスの小屋には駅名標と発車標が設置されています。
りんくうタウン駅と同様に、南海の発車標はLCD式、JRの発車標はLED式です。
関西空港駅のホームからは、りんくうタウンと反対側に先に少し線路が続いており、その先で行き止まりになっています。
改札口です。赤い帯の部分が南海、青い帯の部分がJRの改札です。
南海とJRの切符売り場です。こちらも赤が南海、青がJRです。
改札前の広場から南海の改札の方に向かうと旅客機の乗り場に繋がっています。
関西空港は日本の国際空港の1つであり、国際線も乗り入れます。
反対のJRの改札側は複合施設エアロプラザがあります。
りんくうタウンから関西空港へ向かう時の疑問
りんくうタウン駅が改札共用なので
という疑問が浮かびました。
実はこの疑問も対策されており、りんくうタウン駅で切符を買って関西空港行きの列車に乗る場合だけ、関西空港駅の南海とJRのどちらの改札でも通れるようにしているのです。
りんくうタウン-関西空港 間の運賃は南海でもJRでも同じ金額です。
不正乗車ではないですが、りんくうタウンから わざと切符と違う会社の車両に乗るのはオススメしません。
逆に関西空港からりんくうタウンに行く場合は、南海の切符なら南海、JRの切符ならJRの改札にしか入れませんので要注意です。