2024.8.10、大阪高島屋(大阪市中央区)で開かれた「南海ラピート 30 周年展」に行ってきました。
1994 年に南海電鉄に難波~関西空港 間を走る特急ラピート(50000 系)が登場してちょうど 30 年になったのを記念して開かれたものです。
ラピートのあの斬新なデザインは今になっても古さを感じさせないと思います。
ラピートの幻のデザイン案の展示や、鉄道写真家 中井精也さんによる講演会など様々な内容がありました。
南海 難波駅
南海 難波駅に来ました。
南海線と高野線それぞれ 4 線ずつ計 8 線ある巨大ターミナル駅です。高野線の 1 線のみホームドアが設置されています。
難波駅の改札口にはかつて巨大なフラップ式発車標(いわゆるパタパタ)が設置されていましたが、現在は LCD 式発車標になっています。
基本的なデザインはパタパタから引き継がれており、むしろ見やすく立派になったと思います。

難波駅の乗り場から大阪高島屋のビル(上の写真の真ん中の肌色のビル)に向かいます。
ラピート 30 周年展に入場

ラピート 30 周年展の会場に着きました。入場料は 800 円でした。
すごいにぎやかだなぁと思ったら、隣にサンリオのキティちゃんグッズ売場があり家族連れが集まっていました。
ラピートがキティちゃん に負けているじゃないですか(オイ
ミニラピート乗車体験スペース

入口から入ってすぐの所には子供向けのミニラピート乗車体験スペースがありました。
駅名標のゴシック 4550 のフォントまで忠実に再現されています。

後で写真を見て気づきましたが、ミニラピートの横にミニ貨物機関車が並んでいました。
これは南海が嘗て持っていた ED なんとか型って種類の電気機関車っぽいです。
南海の鉄道部品の展示




南海の鉄道部品の展示ブースです。高野線の車両の方向幕、初代 7000 系の帝國車輛の銘板プレート、6000 系の車番プレート、6000 系の運転席の椅子、パタパタ、方向板やヘッドマークなどが展示されていました。
和歌山港線の水軒駅廃止の時のヘッドマークは特に貴重だと思います。
ラピートの幻のデザイン案

見たことのないデザイン案ばかりで見入ってしまいました
名称は「ラピート」以外に「ナート」、「ポルテ」、「ストリーム」、「アトモア」も提案されていたようです。
「ナート」は「NANKAI Airport Train」の頭文字を取ったものですね。

銃口?や、新幹線?や、ヨーロッパの観光列車?...っぽいデザインが提案されていたようです。
一番下の図が今のラピートのデザインに近いですね。

車体色については、今の青色以外に、青緑色、灰色、茶色も提案されていたようです。
これは全く想像していなかったですね。
中井精也さんによる講演・写真展

NHK のテレビ番組「てつたび」でお馴染みの鉄道写真家「中井精也」さんによる講演会も開かれました。
見に来た人は若い人が少なく中年以上の人が多い印象でした。
講演の前半は過去に撮影された日本全国の鉄道写真の紹介でした。

講演の後半は今年(2024 年)に撮られたラピートの写真の紹介でした。

中井精也さんはラピートを撮るため、南海本線 鶴原~井原里の比較的田畑が多いエリアに来ていたみたいです。
上の写真もこのエリアで撮られたものですね。
中井精也さんがこのエリアで走ってきたラピート(の鉄道模型)を食べる(ように見える)自撮り写真の紹介などクスっと笑いたくなるシーンもありました。
このエリアについては、かつて電車を至近距離からローアングルで撮れる「井原スト」と呼ばれた有名撮影地がありましたが、今年頃から畦道に手作りの柵や立入禁止の張り紙が順次設置されました。
元からグレー撮影地でしたが、近年話題になる撮り鉄トラブルを見ると何となく察するものがあります。
なお、上に載せたの中井精也さんの写真は公道から撮られたもので特に問題ないです。話が逸れてしまいました。

さらに、中井精也さんは SiS りんくうタワー(旧 りんくうゲートタワー)のホテルに自腹で宿泊し、客室の窓から関西空港の連絡橋を走るラピートを俯瞰撮影したようです。
ホテルの客室の窓からの俯瞰鉄道写真...私もいつか撮ってみたいですが中々旅行に行けないもので。
有名撮影地でも鉄道写真の構図を変えるとオリジナルな写真が撮れるかもしれない、など有用なお話もありました。
中井精也さんはどこかタレントさんのような雰囲気があると感じます。

この講演で紹介された中井精也さんの写真は「AMAZING! rapi:t」のブースに展示されました。
中井精也さんの記念撮影・サイン会
この講演の終了後、どこからともなく即席の中井精也さんの記念撮影・サイン会ブースが現れ、50人くらい並んでいました。

私も中井精也さんのサインをいただきました。ごく僅かな時間でしたが本人と対面できて嬉しかったです。ありがとうございます!
そして中井精也さんが帰っていく所を姿が見えなくなるまで見送りました。