Bloggerのアクセス解析は「統計情報」ではなくGoogleアナリティクスを勧める理由

Bloggerの「統計情報」

Googleの無料ブログ「Blogger」には、デフォルトで「統計情報」というPVやアクセス元などの統計データを算出するアクセス解析機能があります。

もし正確にアクセス解析をしたいなら、「統計情報」ではなく、Googleアナリティクスなどの外部の本格的なアクセス解析サービスの導入をお勧めします。

ここでは、なぜそう考えるのか解説します

「統計情報」とGoogleアナリティクスの比較

当ブログはGoogleのBloggerを使っており、2019年8月にアクセス解析サービスであるGoogleアナリティクス(以下「GA」)を導入しました。

つまり、Bloggerの「統計情報」とGAの2種類のアクセス解析があるわけです。

この2つのアクセス解析でPV(ページビュー)数の違いを比較してみました。

仮にどちらの解析精度も同じならばデータの差は誤差の範囲内になるはずです。

月間PV数の比較

当サイトで2019年9月から2020年12月までの期間の「統計情報」とGA月間のPV数を比較しました

BloggerGA日付BloggerGA
2019年09月399792020年07月20511147
2019年10月3571002020年08月22861186
2019年11月5492282020年09月1677929
2019年12月9864612020年10月16671038
2020年01月327427132020年11月17691127
2020年02月13457562020年12月38382897
2020年03月1766806
2020年04月17101042
2020年05月1854945
2020年06月1402993

「統計情報」とGAの月間PV数を比較すると明らかにBloggerの統計情報の方がPVが多くなっています

この2つの間には何か違いがあるはずです。

なぜBloggerの統計情報の方がPV数が多いのか

Bloggerの統計情報とGAには大きな違いがあります。

まず、GAはビジネスでも使われる本格的なアクセス解析サービスです。なので信頼性は高くPV数は非常に正確なはずです。

一方で、Bloggerの統計情報は簡易的なアクセス解析機能です。

統計情報にはGAでは除外される何かのアクセスが多く記録されると推測できます。

では、なぜBloggerの統計情報のPVはGAより多くなるのでしょうか。

1.自分自身のアクセスを記録している

当サイトのGAでは自分自身のアクセスを一切カウントしないように設定しています。

「統計情報」にも自分自身のアクセスの除外設定があるのですが、設定してもブラウザを閉じると解除されてしまい機能しませんでした。

このことから、自分自身のアクセスがそのまま「統計情報」に記録されると考えられます。

自分自身のアクセスはアクセス解析の妨げになります。

2. 人間でないアクセスを記録している

ウェブサイトにアクセスするものは大きく分けて「人間」と「ボット」があります。

ここでいうボットとは、コンピューターの自動アクセスのことで、例えば検索エンジンのクローラーなどが該当します。

アクセス解析で求めるのは人間のアクセスなので、ボットのアクセスは可能な限り除外する必要があります。

GAではボットのアクセスはほぼ除外されますが、「統計情報」では除外できていないボットが多いことが考えられます。

リファラースパム

「統計情報」ではどれがボットでどれが人間なのか識別するのは無理です。

しかし、当サイトのアクセス元を「統計情報」とGAで比較すると、GAにはないアクセス元が複数見つかりました。

例えば、「neethome .com」などです。

アクセス元には、なんと、アダルトサイトもあり、私のブログへのリンクは見つかりません。

それらはおそらく「リファラースパム」と呼ばれるものです。

リファラースパムとは、特定サイトに誘導するためウソのアクセス元のデータをアクセス解析に送りつけるスパム行為のことです。

心当たりのないアクセス元が記録されていた場合、どうしても気になるなら、直接アクセスせず、そのURLを""で囲って検索するなどで確認して下さい。

リファラースパムには詐欺サイトなどが含まれますので。

「統計情報」ではなくGAを勧める理由

以上の要点をまとめると、

  1. Googleアナリティクスは本格的なアクセス解析なので精度が高い
  2. 「統計情報」は自分のアクセスの除外ができない
  3. 「統計情報」はボットのアクセスを多く記録してしまう

の3つになります。

よって、Bloggerのアクセス解析は「統計情報」ではなくGoogleアナリティクスなどの外部ツールを使うことを勧めます

「統計情報」は大雑把なアクセス数の確認程度に使うべきです。

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