今回は、南海電鉄の特に間違えやすいと思われる車両形式について説明したいと思います。下の間違いを発見したのがきっかけです。
南海の車両形式の間違い例
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200215-00000002-jct-bus_all (リンク切れ) より![]()
ちょうど良い例があったので取り上げましょう。
ある日、Yahoo を見ていたらこの記事を見つけました。内容はいいのですが、記事の上の画像を見て、「ん???」と思いました。
画像の車両はどう考えても保存車にはなってないよ......と。
画像の下の説明には南海7000系と書かれているのに、画像は明らかに南海7100系です。
こういうのに詳しくなるとどうしても要らない所に目が行ってしまいますね。
まずは、南海7000系と7100系の違いを説明します。
車両の横側をよく見ると違いがわかります。
南海7000系は片開き扉と2段窓、南海7100系は両開き扉と1段下降窓です。
例のYahooの記事は、どこの画像かは分かりませんが、おそらく素材サイトでしょう。南海7000系と素材サイトで検索したら7100系も一緒に出てきて間違って選んでしまったのでしょうか?
試しにPIXTAという大手の有料素材サイトで「南海 7000系」と検索すると7100系の画像がいくつも出てきました。
PIXTA「南海 7000系」の検索結果記事の作成担当者がそんなことは知らないでしょうからまあ仕方ないのかもしれません.........。
間違えやすい車両形式一覧
では、間違われやすいと思われる車両形式のパターンを一覧にして上げていきます。
6000系と6300系(旧6100系)の混同
鉄道関係の書籍で間違えていた事例があるので取り上げます。
南海6000系はスカート(排障器)なし、片開き扉、2段窓で、6300系はスカートあり、両開き扉、1段下降窓です。正面からは、スカートありなしで判別が付きます。
7000系(2015引退)と7100系の混同
これは最初の間違い例で取り上げましたが、もう一度説明します。
南海7000系は片開き扉と2段窓、南海7100系は両開き扉と1段下降窓です。
3000系と6200系の混同
これはかなり紛らわしいです。
しかし、スカートの形が異なるので見分けがつきます。又、3000系は南海本線、6200系は高野線と運用路線が違います。
9500系? 6500系? 3500系?

上の画像の9000系や、これまでに挙げた6200系や3000系のように、先頭車の車番が95xx、65xx、35xxで始まる車両があります。
車番につられて9500系、6500系、3500系と思いがちですが、正しくはそれぞれ9000系、6000系、3000系です。
なぜ形式名が9500系みたいにならないかというと、最も難波側にある電動車の車番を基準にしているからだと考えられます。
例えば9000系だと、難波側から順に車番が、9501(付随車)-9001(電動車)-9002(電動車)-9502(付随車)のようになっています。
- 画像の作成者とライセンス
- ※1: 撮影者...Covaryo、ライセンス...CC-BY-SA-3.0