なんかいウェブ研究所

阪堺電気軌道の「第 23 回 路面電車まつり」に参加しました

路面電車まつり2021

阪堺電気軌道が2021年12月4日に開催したイベント「路面電車まつり」に参加してきました。

今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、人数制限付で事前予約制となりました。

我孫子道駅

我孫子道駅 阪堺モ601形607
阪堺電軌 我孫子道駅 阪堺モ601形607
我孫子道車庫
我孫子道駅から見える車庫

我孫子道車庫に到着

会場は阪堺電軌 我孫子道駅に隣接している我孫子道車庫です。

入口に到着しました。今回は事前予約制で参加証をここで渡す必要がありました。

阪堺電軌本社

入口付近には阪堺電軌の本社ビルがあります。

ビル全体を撮影しようと思ったのですが、前にある木で隠れてしまい上手くできませんでした。

奥へ歩いて行きます。

グッズ販売

阪堺電軌泉北高速鉄道水間鉄道北大阪急行などの中小私鉄や第三セクター鉄道のグッズ販売が行われていました。

路面電車まつり ステージ 三島由衣

車両基地の広場に到着しました。

保存車のモ11形の荷台がステージとして使われていました。

この時間帯はステージで阪堺電軌のイメージソングの作者である三島由衣さんがその歌を歌っていました。

ステージでの演目については「ステージでの演目」の項目をご覧下さい。

部品オークション

阪堺電軌の車両部品や駅名標のオークションも行われていました。

私の家は狭いので買えても駅名標は邪魔になって置けないですね。

車両基地を歩く

3-1. 車両基地にあった車両

まず屋外にある車両を見ていきます。

阪堺 モ161形161
阪堺 モ161形161
161号の横側

1928年製で阪堺で現役最古の車両です。

阪堺が分社化する前の南海大阪軌道線時代のカラーに復刻されました。

右に映り込むの車両は廃車されたモ161形165号です。

阪堺 モ161形162
阪堺 モ161形162

筑豊電鉄と阪堺がコラボしてカラー交換が行われた車両です。

このため、162号は筑豊電鉄のカラーとなっています。

阪堺1001形
阪堺1101形

2020年製で阪堺で最も新しい車両の1101形です。

阪堺イメージソングのラッピングがされています。

阪堺 モ501形505 チャギントンラッピング
阪堺 モ501形 505 チャギントンラッピング
阪堺 モ501形505 横側
505号の横側

2021年12月、505号に「チャギントン」というアニメのキャラクターのイラストがラッピングされました。

この車両のみ車内が公開されていたので車内も見てきました。

阪堺 モ501形505 客室
505号の客室
阪堺 モ501形505 運転台
505号の運転台

車内は普段と変わらないように見えますが、客室の天井にもチャギントンのキャラクターがラッピングされています。

阪堺 モ351形 354
阪堺 モ351形 354

車両基地の我孫子道駅側の橋には阪堺 モ351形 354が停まっていました。

阪堺 モ161形163
阪堺 モ161形 163

車両基地の大和川駅側の端にはボロボロの車両が...これは廃車となった163号です。

部品取り用になっているそうです。

車庫の建物内を見ていきます。

阪堺 モ161形 166
阪堺 モ161形 166
阪堺 モ701形 710 モ601形 604
阪堺 モ701形 710と阪堺モ601形 604の並び

この並びを反対側から見ます。

阪堺 モ161形 164 モ701形 710 阪堺モ601形 604
阪堺 モ161形 164、モ701形 710、阪堺モ601形 604の並び

3-2. 車両基地の設備

車両基地の大和川駅側には左右に移動する台があります。

これは車両を乗せて移動させるためのものと思われます。

洗車機

162号の横には車体を洗浄する洗車機がありました。

阪堺電軌の歴史展

阪堺線の歩み

車両基地の入口付近には阪堺電軌の歴史概要と資料が展示されていました。

簡単に阪堺電軌の歴史を説明するとこうなります。

阪堺電軌は上町線が1900年開業の「大阪馬車鉄道」、阪堺線が1911年開業の初代 阪堺電軌を前身とします。

明治時代末期から大正時代に両社が南海鉄道と合併し、戦時中には国策で南海鉄道が関西急行と合併させられて「近鉄」の路線となりました。

戦後、高野山電鉄を受け皿として近鉄から南海鉄道が分離して「南海電鉄」の路線(南海軌道線)となりました。

1980年に南海電鉄の完全子会社の2代目 阪堺電軌が設立されて、南海軌道線が阪堺電軌へ分離されました。

では、歴史展の資料の一部を紹介します。

阪堺電軌開業広告

これは(初代)阪堺電軌の開業時の新聞広告です。

南海沿線名所案内図 昭和十一年
南海沿線名所案内図 昭和十一年

1936年の南海鉄道の路線図です。赤の一番太い線が南海本線と高野線で、その次に太い線が軌道線(現:阪堺電軌)です。

軌道線には今は無き平野線も確認できます。

鉄道省線(現:JR線)が記載されているにも関わらず、存在するはずの阪和電鉄(現:JR阪和線)がどこにもありません

当時、南海鉄道と阪和電鉄が激しいライバル関係にあったのが窺えます。

南海電車 沿線案内図
南海電車 沿線案内図

次は1941年頃と思われる南海鉄道の路線図です。

第二次大戦中の1940年、ライバル争いの抑止と交通統制のため、阪和電鉄が南海鉄道に合併させられました。

これで阪和電鉄が「南海山手線」となりました。

つまり、路線図の通り、阪和線は南海の路線になっていたわけです。

近畿日本鉄道路線図
近畿日本鉄道路線図

1944年の南海鉄道の路線図です。

この年に南海鉄道関西急行が合併させられて日本史上最大の私鉄「近鉄」が誕生しました。

同時に南海山手線は国に強制買収され、運輸通信省阪和線となりました。

つまり、南海鉄道は軌道線も含め近鉄の路線となったのです。

鉄道会社が戦時中の国策に振り回されてしまったんだなと実感しました。

ステージでの演目

私は午後の地方鉄道のPRのステージの演目を見てきました。

松本圭晃 斉藤雪乃

最初に阪堺電軌の松本圭晃さん、そして司会として鉄道アイドル「斉藤雪乃」さんが登場しました。

ちん電くん
ちん電くん

阪堺電軌のイメージキャラクター「ちん電くん」も登場しました。

チャギントンラッピングの車両は曲面が多くてラッピング作業に時間と手間がかかったなどの裏話を聞くことができました。

5-1. 泉北高速鉄道

泉北高速鉄道PR

泉北高速鉄道は南海グループの会社で南海 中百舌鳥駅から和泉中央を結び、南海電鉄と相互直通する私鉄です

泉北高速では新しい制服が制定されました。

泉北高速の方と斉藤雪乃さんが新制服を着て、新制服を披露しました。

この制服は12月10日から着用開始されました。

5-2. 叡山電鉄

叡山電鉄は京阪グループで京阪 出町柳駅から比叡山口駅と鞍馬駅を結ぶ私鉄です。

叡山電鉄の魅力の1つとして車窓から見える紅葉(もみじ)を紹介していました。

5-3. 水間鉄道

水間鉄道は南海 貝塚駅から水間駅を結ぶ私鉄で、グルメ杵屋の子会社です。

2021年に公開された水間鉄道のドラマが紹介されました。

水間鉄道ドラマ制作委員会 - YouTube

5-4. 北大阪急行電鉄

最後は北大阪急行電鉄でした。

北大阪急行は大阪メトロ御堂筋線 江坂駅から千里中央駅の区間を結び御堂筋線と相互直通する第三セクター鉄道です。

同時に阪急電鉄の子会社でもあります。

私が見たステージはここまでです。

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