朝日五私鉄リレーウォーク『歴史的遺構 「亀の瀬」鉄道遺構から龍田古道を歩く』

2022年5月15日に行われたウォーキングイベント「朝日五私鉄リレーウォーク」の近鉄の回に参加しました。

朝日五私鉄リレーウォーク

この回は「近鉄」とありますが、実際のウォーキングルートは近鉄のライバル (笑) の JR 関西本線沿線でした。

でも近鉄と関西本線の両方で撮り鉄ができたので良かったです。

受付場所: 大和川親水公園

JR 関西本線 高井田駅

イベント当日の朝、JR 関西本線 高井田駅に来ました。

ここから大和川を渡ったところの大和川親水公園が今回の受付場所でした。

ルートマップ

今回 配布されたルートマップです。近鉄ではなく JR 関西本線 高井田-王寺 間にほぼ沿って歩くルートです。

ここがスタートです。

大和川の河川敷

受付場所から大和川の河川敷を奈良方面へと歩いていきます。

関西本線

川の向こうに関西本線の221系や201系が走っていくのが見えます。

国分神社

河川敷を外れて川の横の道路に移りました。

国分神社 看板

国分神社の看板が見えたので、写真の左の道を上がります。

国分神社

国分こくぶ神社に到着しました。

国分神社
国分神社

国分神社の構内の様子です。

国分神社 鳥居 階段

階段を下りて神社の外に出ました。鳥居とそこから続く階段が映えます。

神社の下の道路に戻り、歩いていきます。

大和川を跨ぐ吊り橋

自転車一台分くらいの狭い道に入ります。

夏目茶屋の渡し

この看板によると、江戸時代はここの地名が夏目茶屋でここに舟の渡し場があったそうです。

迂回路の案内の張り紙があるのは、この先にある吊り橋が怖い人への配慮だったのでしょうか (?)

大和川をまたぐ吊り橋が見えました。人一人分くらいの狭い幅の橋です。

大和川

吊り橋から眺めた大和川です。

グラウンド

橋を渡るとその先に草原化したグラウンドがありました。何年も使われていないのでしょう。

グラウンド 観客席 猫

グラウンドの観客席には野良猫がいてこっちを見ていました。

関西本線の線路を跨ぐ

舗装された道路に戻った後、また舗装されていない狭い道に入ります。

関西本線の線路の真上の狭い高架橋に来ました。

201系
201系
221系
221系

高架橋の下を201系や221系が通過していきます。

この先も狭い道が続きます。

この道を自転車が通っていくのですが転倒して自転車ごと横の茂みに落ちた人がいました。

その人は怪我は無かったようで、自転車を引き揚げて戻り、走っていきました。

河内堅上駅

河内堅上駅
河内堅上駅

関西本線 河内堅上駅に着きました。

201系
河内堅上駅を出た201系
関西本線 踏切

踏切を渡ります。

亀岩と大和川

JR 関西本線 第四大和川橋梁
JR 関西本線 第四大和川橋梁

関西本線の鉄橋の下をくぐります。

JR 関西本線 第四大和川橋梁

この鉄橋は土木遺産として認定されているそうですね。

この門扉は当イベントに合わせて開けていたので普段は開いていません。

亀岩
亀岩

川の中央にあるのが亀岩です。この岩が動くと地滑りが起こり大和川が塞がれて洪水が起こるという伝説があります。

実際は逆に地滑りによってこの岩が動いてしまうとのことです。

221系

川の向こうに関西本線の電車が走るのが見えます。

亀岩 関西本線

亀岩と関西本線の鉄橋を一緒に写真に入れてみました。

亀の瀬の排水トンネルと旧大阪鉄道亀の瀬トンネルの見学

この地域の地名は亀の瀬といい、昔から何度も地滑りが起こってきた場所でした。

1932年には地滑りにより関西本線 (開業時は私鉄の初代 大阪鉄道で後に国有化) の亀の瀬トンネルが崩落し埋まってしまいました

以前 このトンネルは完全に崩落したと考えられていました。

その後、崩落した場所を避けるルートで線路が新設され現在に至ります。

地滑りを防ぐため、地表の土の除去地面への杭の設置排水トンネルの建設が行われました。

直轄施工から36年 今なお続く地すべりとの闘い|日建連

2008年に埋まった関西本線のトンネルが排水トンネルの建設中に偶然発見されました

この排水トンネルと亀の瀬トンネルは予約制ですが見学することができます。

亀の瀬地すべり見学会|国土交通省近畿地方整備局

当イベントの中心はこの見学でした。

排水トンネルの前には露店が開かれており、菓子などが売られていました。

排水トンネル

1つ目の排水トンネルに入ります。トンネルの中央が水路になっています。

旧大阪鉄道亀の瀬トンネル

この排水トンネルは別のトンネルと交差しています。

このトンネルが地滑りで埋まった関西本線(旧大阪鉄道)の亀の瀬トンネルです。

手前はコンクリートで固められていますが、奥の方は明治時代の煉瓦がそのまま残っています

トンネルの上が蒸気機関車の煙により黒くなっています。

奥は土砂が流れ込んで行き止まりになっています。

反対側も同じく行き止まりです。

排水トンネル 入口

2つ目の排水トンネルの入口です。入口の壁には亀の瀬の「亀」のイラストが描かれています。

排水トンネル

2つ目のトンネルに入ります。

トンネルの天井から水が流れている場所がありました。水しぶきが飛んできます。

トンネルの途中にフェンスがありこれ以上奥に行けませんが、さらに奥を見ると穴がさらに狭くなっているようです。

亀の瀬地すべり資料室

亀の瀬地すべり資料室

亀の瀬地すべり資料室です。地滑りのメカニズムや対策工事などについての展示がされています。

地滑り崩落したトンネル内で発見された (初代) 大阪鉄道時代のレールも展示されていました。

展示については長くなるので割愛します。

亀の瀬を去って先に進みます。

峠八幡神社

峠八幡神社

峠八幡神社です。

三郷駅

山道を抜けて住宅街に出ました。

三郷駅

間もなく関西本線の三郷駅に到着しました。

神奈備神社

配布された地図には掲載されていませんが、神奈備かむなび神社です。

龍田大社

龍田大社

龍田大社に到着しました。

龍田本宮
龍田大社 拝殿

龍田大社の鳥居のある正面入口は工事中で、回り道する必要がありました。

近鉄 信貴山下駅

近鉄1021系
近鉄1021系

龍田大社を去って歩いて行くと、近鉄生駒線の踏切に合流しました。

近鉄 信貴山下駅 すれ違い
近鉄 信貴山下駅で並ぶ1021系と1031系

すぐ向こうに信貴山下駅が見えます。もうゴール地点の近くです。

近鉄生駒線 信貴山下駅
近鉄生駒線 信貴山下駅

信貴山下駅に到着しました。

近鉄東信貴鋼索線の保存車

近鉄東信貴鋼索線 保存車
近鉄東信貴鋼索線の保存車

生駒山の鋼索線 (ケーブルカー) としては近鉄西信貴鋼索線が現存しますが、かつてはもう一つ存在していました。それが近鉄東信貴鋼索線です。

東信貴鋼索線は信貴山下~信貴山を結んでいましたが、1983年に路線バスに置換える形で廃止されました。

信貴山下駅前には当時の車両が静態保存されています。

近鉄東信貴鋼索線 保存車

当日は東信貴鋼索線開業100周年記念で、この保存車の車内の見学ができました。

近鉄東信貴鋼索線 保存車 車内
東信貴鋼索線の保存車の車内

保存車の車内です。木製の窓枠や赤色の座席シートがありレトロな雰囲気ですね。

近鉄東信貴鋼索線 保存車 運転台
東信貴鋼索線の保存車の運転台

保存車の運転台です。路面電車のように客室と仕切られておらず、機器は意外とシンプルです。

東信貴鋼索線開業100周年記念講演会
東信貴鋼索線開業100周年記念講演会

保存車の裏側では東信貴鋼索線開業100周年記念の講演会が開かれており、東信貴鋼索線の歴史などが語られていました。

ゴール: 信貴山下駅

信貴山下駅 ゴール地点

信貴山下駅の横が今回のゴール地点の受付となっていました。

JR 関西本線や近鉄電車を撮れましたし、亀の瀬トンネルや東信貴鋼索線の保存車など見所が複数あって良かったです。

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